時事英語大学 > 1限:【時事英語】
___2005_11_01_______________________________ 【毎日1分! 一日一語の時事英語】 _____________________________________#012___ ★時事英語解説編★ /リスニング秘密の法則編のサンプルは/ / HPに公開してあります。 / ◆今日覚えて欲しい時事英語 -- deputy / chief cabinet secretary / right-hand man -- ◆例文 -- The appointment of Mr Abe, the LDP's deputy secretary general, as chief cabinet secretary and government spokesman effectively makes him Mr Koizumi's right-hand man. -- ◆訳例 「自民党幹事長代理であった安倍晋三氏は 内閣官房長官に任命され、 小泉首相の女房役へと収まりました。」 ◆解説 サプライズが噂されていた内閣改造が行われました。 海外メディア、とりわけBBCは 安倍晋三氏を最も有力な後継者候補と見ています。 deputyを苦手としている人が少なくないです。 原義は「権限者の不在時にその職務の代行権限を有する人」で、 そこから転じて、 「〜代理」「副〜」という日本語に落ち着きます。 代行が常態化しているポストでは 「副〜」と訳すことが多くなります。 "secretary general"は「幹事長、事務総長」、 "chief cabinet secretary"は「内閣官房長官」です。 後ろに"and government spokesman"と続きますが、 この手法は英語圏でよく見受けられます。 英語圏の人たちと付き合いのある人はご存じかもしれませんが、 彼らは喋るにしても書くにしても、 とにかく同じ内容を繰り返します。 ただし、同じ表現は使わずに。 パラフレーズを散りばめるのです。 内容は同じでも違う言葉に置き換えて繰り返しています。 英語を母国語とする人たちが非英語圏の人と接するとき、 私たちが気にしているほど 彼らは発音や文法にこだわってきません。 英語の善し悪しよりもマナーが重視されますし、 "Good Speaker"であるよりも、 "Good Communicator"であることを求めてきます。 ですが、当メールマガジンで取り上げるような 音の変化を自在に使いこなせていると、 やはりどこか安心した態度で接してきてくれます。 会話や書き言葉で普通にパラフレーズを使えると、 彼らも「非英語圏の人への気遣い」など無しで、 考えていることを漏れなく伝えてきてくれます。 最終的には人と人との関係なので ものを言うのは人間力ですが、 発音や表現力の問題で 敷居が作られてしまうのはもったいないです。 より深く、良い付き合いができるよう 私たちも身につけるべきは身につけていきましょう! 話が逸れちゃいましたが、 "chief cabinet secretary"と "government spokesman"は結局同じことです。 記事の中では他にも、 "government's top spokesman"、 "chief government spokesman"などと言い換えられていますが、 意味するところは官房長官です。 訳出にあたっては文脈次第で スポークスマンとしての役割を強調しても良いですし、 連続して並べられているなら 無理に全てを訳出する必要はないです。 "right-hand"は「利き腕、頼りになるほうの腕」が原義で、 そこから転じて、 「頼りになる、最も役立つ」を意味します。 "right-hand man"もこの原義から転じて、 「腹心」「懐刀」 「女房役」などの日本語に落ち着きます。 ★おまけ★ ・retain 【留任する】 ・a key figure 【重要人物】 ・contender 【後任候補、後継者候補】 ・potential successor 【後任候補、後継者候補】 ・term 【任期】 ・militarism 【軍国主義】 ・abduction 【拉致】 ・conservative 【保守派】 ・a cabinet reshuffle 【内閣改造】 ・a landslide win 【地滑り的勝利、圧勝】 ・blue-blooded 【名門の、サラブレッドの系譜の】 ・former 【前任の】 ・political circles 【政界】 ・telegenic 【テレビ映りが良い】 好きな言葉を2つ3つ見つけるつもりで 力を抜いて眺めてください。 おまけのAdvancedなので【覚える必要はない】です。 「ふむふむ、なるほど」だけでオッケーです^^ 全てBBC/CNNで【現役の生きている英語】なので ふむふむだけでも損は無し♪ -- -- -- 発行責任者:時事英語大学 [ http://www.lesekreis.net ] 当メールマガジンで引用された英文以外の全ての著作権は時事英語大学に帰属します。 無断転載引用、及びそれが明白な酷似内容に対しては厳正に対処させていただきます。